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写真でつづる21歳大学生の旅行記

BIG AMERICA II アメリカ・ドライブの始まり

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全旅程の前半となる San Francisco 周辺の旅行を終え、後半となるアメリカ・ドライブの旅がスタートした。
空港にある大手のレンタカー会社 Budget Rent a Car で三菱のミラージュを借りた。
25歳以下の割り増し料金がかからないからだ。
6日間ほどの貸し出しで、$500 もかからないので、日本と比べると割安である。

地球の歩き方〜アメリカ・ドライブ〜のアメリカの交通ルールを何回か確認したが、不安は残っていた。
事務所のオッチャンと TOEIC のリスニング問題のような会話をし、TOEIC のリーディング問題のような保険の文書を読まされて、無事にドライブの旅は始まった。
レンタカーの貸し出しは日本よりもシステム化されており、貸し出し手続きが終了し次第、渡された番号の駐車場に行き、乗り込めばよいだけだ。
事前にネット予約することでそのまま乗り込むことのできるサービスもあるらしい。

駐車場をぐるりと一周して練習したあと駐車場を出て、Freeway へ向かった。

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Freeway は高速道路だが、ゲートなどがなく無料で乗れる。
広大なアメリカを車で移動するには必須の道路だ。
空港の近くなのですぐに乗ることができた。

さて、アメリカをドライブしていて一番慣れないのが右車線であることだ。
ろくに日本でも運転しないのに、アメリカならば尚更だ。
気をつけていないとうっかり逆走しそうだったので、これだけはずっと細心の注意を払うようにした。

右車線になると左ハンドルになるわけだが、ウィンカーとヘッドライトの操作レバーの位置が右ハンドルとは逆であることもなかなか慣れなかった。
例えば左折しようと左にウインカーを出そうとしたら目の前のワイパーが動くなんてミスはしょっちゅうやらかした。

ただロサンゼルスでも見たように、高速道路はめちゃくちゃ広い。

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(BIG AMERICA I 旅のはじまりより)
渋滞していなかったので、かなり走りやすかった。

米国内の制限速度は州によって違うのだが、California 州での高速道路の制限速度は 65 マイルだ。
マイルに馴染みがないとピンと来ないが、104km/h を出せることになる。
70 マイル出せるところもあって、ここだと 112km/h 出せる。

最初はこのスピードを出すのが怖いのだが、慣れてくるととても気持ちいい。
しかもロサンゼルスを抜けると、すぐに広大な風景が広がる。

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広大な青い空のもと、この広い高速道路で 112km/h を出せるのだ。
フロントガラスから飛び込んでくる風景は圧巻だ。
これはバスに乗っても味わえない感覚だ。
運転することのほかに、車に乗るまで心配していたことがあった。
行き先までの道のりをどうやって調べるか、だ。
iPhone を持ってきているが、 Wifi ルータを借りていないし、ネットワーク経由で地図を閲覧することができない。
せっかく San Francisco の紀伊国屋書店まで足を運んだのに地図が見つからなかった。

さらに心配していたことがあった。
カーナビが空きがないと使えないらしく、借りられるかどうかと、果たして使い物になるかどうか、だ。

さて、これは乗ってすぐに杞憂だったことがわかる。

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カーナビの操作性はかなり良い方だ。
実家の車のカーナビも使いにくいし、どうせ使いにくいだろうと期待していなかった。
そしてもっとも優れている点は、カーナビが日本語対応している点だ。
メニュー画面などが日本語表記されるだけでなく、道案内の音声も日本語だ。
慣れない道でのこのような親切設計はとてもありがたい。

日本のカーナビでは見たことがないのだが、このカーナビは次のガソリンスタンド、銀行、レストランが何キロメートル先にあるかを地図の横に表示してくれる。

目的地までの距離が長いアメリカならではの仕様だ。
たとえ iPhone のネットワークが使えたとしても、このような機能は使えないだろう。
44km の間ガソリンスタンドがないところもこの後走るようになるので、本当に助けられた。
ガソリンを入れるべく、カーナビに案内されるがままにガソリンスタンドへ向かうと、そこがハイウェイオアシスのような場所であることがわかる。

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Freeway の出入り口付近に、スーパーやファストフード、ガソリンスタンドなどが集まっているのだ。
大きいところだと、ショッピングモールのような場所もある。

給油したあと、再び Freeway へ戻った。
今日の目的地は、アリゾナ州の州都 Phoenix だ。
Phoenix からさらに北上し、アメリカを代表する国立公園、国立モニュメント、州立公園が集中する一帯、グランドサークルへ向かうのだ。

初日にもかかわらず、フロントガラス越しの広大な風景にただ驚くばかりだったぼくらは、この先にさらに目を見張る光景が広がることをまだ知らない。

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