tabi photograph

写真でつづる21歳大学生の旅行記

オシャレな町 Sausalito と Legion of Honor 美術館で日曜の午後を過ごす

f:id:alog:20150420204129j:plain

Muir Woods を発ったバスは、Golden Gate Bridge の San Francisco とは反対側にある町、Sausalito についた。

海に面した、ブティックやギャラリーが多くある小洒落た町だ。
特に狙って行ったわけではないが、Muir Woods のツアーの帰り道ということで、ここに寄るプランが組まれていた。

バスを降りてすぐに、海に面した通りがある。
Sausalito に関しては特に何も調べてなかったので、適当にぶらぶらすることにした。

f:id:alog:20150420205441j:plain

一面海が目の前に広がると、空がめちゃくちゃ広いことに驚かされる。
なるほど、Apple の社員が iPhone にパノラマ機能をつけたくなるわけだ。

奥へ行くと、海沿いのレストランがあった。
(単焦点用のマニュアル設定のままにしていたので、この辺の画像がだいぶ荒れてしまった。)

f:id:alog:20150420205439j:plain

ここで食べることも考えたが、値段を見て諦めてしまった。

反対側の入り江には、クルーザーがたくさん船舶してあった。

f:id:alog:20150420205435j:plain

この辺に住みながら、休日にはクルーザーでのんびり休日を過ごす人がいることを思うと、とてもうらやましくなった。

この辺には他にも海上レストランが点在している。

f:id:alog:20150420204129j:plain

道路にはロードバイクでサイクリングをしている人がたくさんいた。

f:id:alog:20150420205432j:plain

San Francisco から、Golden Gate Bridge を渡ってこちら側へ来れるようだ。
今度 San Francisco へ来るときは、自転車をレンタルして Sausalito まで漕いでくるプランを組もうと思う。

町には表にテーブルが出ているカフェがたくさんあった。

f:id:alog:20150420205427j:plain

Sausalito から船で San Francisco に帰ることもできるらしい。
船が止まりそうな桟橋が見えた。

f:id:alog:20150420205423j:plain

さて、1時間くらい経っただろうか。
乗ってきたバスに戻った。

f:id:alog:20150420205420j:plain

余裕を見て出発の10分くらい前にバスに乗車したが、他に戻っている人はほとんどいなかった。
バスが出発すると、すぐに Golden Gate Bridge が見える道へ向かった。
船から見た、岩肌のあたりだ。
止まってみることはできなかったが、バスからよく見ることができた。

f:id:alog:20150420205417j:plain

とっさに取り出して iPhone で撮った写真だが、とてもよくきれいに写ったと思う。
緑の山肌と、空と海の青、そしてそれとは対照的な赤い橋がきれいだ。

もう少しじっくり眺めたいところだったのだが、Muir Woods で歩き疲れたのと、バスの座席が気持ちよかったので、このあたりからずっとウトウトしていた。
橋を渡っているときの記憶がないのが少し残念だった。

バスが発車した地点に着き、ツアー客が降りていくのを見ていると、ガイド兼運転手の人に感想を言いながらチップを渡していることに気づいた。
なるほど、ガイドの腕も上がるわけだ。

お礼をいってバスを降りたあと、Fisherman’s Warf で有名なクラムチャウダーを食べた。

f:id:alog:20150420205414j:plain

硬いパンに入っていて、これがとてもおいしい。
硬いパンは、あまり食べずに捨てるか、カモメと鳩の餌にする人が多いようだが、ぼくはパンのほとんどを食べた。

昼食を食べていたあたりでは、観光地によくいる鳴り物をやる人がいた。
黒人のおじさんなのだが、曲を流しながらドラムを叩いていた。
これがまた人気で、10人近くの人が周りを囲んで踊っていたし、さらにそのまわりにも見物客がたくさんいた。
この辺で見世物をやっている人はほとんど例外なく、Facebook ページを作ってファンを集めているのが、いかにもアメリカらしい。
それから、日曜の昼間から踊っているのも日本ではなかなか見られない光景だ。
特に驚いたのは、おばあちゃんやおじいちゃんも陽気に踊っていることだ。
こんなかっこいいジジイになりたいと改めて思った(人生のやることリスト49番目に追加してある)。

さて、美術館へ行くべく、ホステルの近くにあるバス停まで向かった。
バスを乗り換えるためだ。
Twitterの本社の横を通りかかったのだが、ここでハチドリっぽい鳥が飛んでいたのがなんとも偶然だと思った。

https://instagram.com/p/zaIg0yRkPl/

本社の前でハチドリがtweetしてました。#TwitterHQ #earlybird #goodmornibg #sanfrancisco

さて、バスに乗って着いたのは郊外のちょっとした住宅地のようなところだった。
美術館の方向に歩いて行くと大きな芝生があって、休日ののどかな午後を過ごしている人がたくさんいた。

f:id:alog:20150420205412j:plain

Legion of Honor 美術館へ行くにはこの左側の丘を登らねばならない。
ホステルはチェックアウトしていて大きなバックパックを背負っていたので結構きつかった。
ときどき芝生で休みながら登った。
丘の上に着くと、すぐに白亜の美術館が見えた。

f:id:alog:20150420205409j:plain

ヨーロッパの建築を模しているらしい。

門の奥には『考える人』のレプリカがあったので、記念写真を撮っておいた。

f:id:alog:20150420205404j:plain

f:id:alog:20150420205359j:plain


荒木が『考える人』の前で『自由の女神』のポーズをしているのだが、この図を頭の片隅に置いておいて欲しい。

f:id:alog:20150420205353j:plain

とても分かりにくく、外側を一周してしまったのだが、『考える人』の奥に美術館の入り口がある。

入場料を払って中に入ろうとすると、強面の警備員に何か言われた。
バックパックをクロークに預ける必要があるらしい。
(クロークに荷物を預けなければならないほどの大きい荷物を持って美術館に行ったことがなかった。)
指し示された方向の階段を降りて行ったのだが、場所がよくわからなかったので、戻って聞くと案内してくれた。

美術館なので写真は残っていないが、展示品は素晴らしかった。

まずは、陶器が置いてある部屋を観覧した。
いろんな国の陶器が置いてあるのだが、特にアジア方面から伝わってきた伊万里、そしてそれに影響を受けたヨーロッパの陶器などが興味深かった。
さらに興味深かったのは、いくつかの説明書きに日本人の名前が出てきたことだ。
どうしても名前が思い出せないのだが、陶器界では歴史的に有名な人なのだろうか。
高校のときにもう少し世界史に興味を持っておけばよかったと思った。

ここを見終わった後、絵画が飾ってあるギャラリーを見て回った。
たくさん絵があり、じっくり見て回りたかったのだが、閉館時間が近くなっており半分も見れなかった。
事前に調べず、よくわからないまま美術館に来たのだが、ここにしかない有名な作品を多く所蔵しているらしい。

ぼくでも知っている有名な画家の作品には Monet の Water Lilies がある。

f:id:alog:20150420205351j:plain

http://legionofhonor.famsf.org/blog/monets-water-lilies-returns-legion-honor より引用)

これはギャラリーの奥の方で見ることができた。
思ったよりも大きかった。
地図などを見ながら回っていたわけではないが、これだけ既視感があったのですぐに分かった。

さて、他に気に入った作品もあったのだが、2つしかメモを残していなかった。
一つ目が Gustave Courbet の Waves だ。

f:id:alog:20150420205348j:plain

http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gustave_Courbet_-_Waves_-_Google_Art_Project.jpg より引用)

画面が上下に二分割されているが、上のライトグレイッシュトーンと下のダークトーンのコントラストが象徴的だ。
これは油絵なのだが、水しぶきが細かく表現されている。
水しぶきの白が二分割された画面に変化を与え、波の動きが感じられる。
Mac の壁紙にもこういうのがあった気がするが、これも気に入ったポイントの一つだ。

二つ目が Thomas Seddon の Pyramids of Gizeh, Sunset Afterglow だ。

f:id:alog:20150420205346j:plain

http://www.schillerandbodo.com/artists/seddon/artworks/pyramids-of-gizeh-sunset より引用)

ぱっと見全体的にフラットな筆致で、写実的より寧ろイラストレーションのようだと思った。
細かいところまで見ると、湖面に反射する夕焼けが繊細に表現されていることがわかる。
湖の周りの草木も細かく表現されている。
ピラミッドのフラットさが一層際立って見えた。
あまりメモを残していなかったが、気が向いたときにウェブで所蔵品を見てみようと思う。

さて、美術館を出ると、日が傾きかけていた。
この時間は、おばちゃんが犬の散歩に出ることの多い時間帯である。
荒木は散歩中のわんこと戯れていた。
(この先も何回かこのようなことがある)

f:id:alog:20150420205340j:plain

さて、次の日からはドライブの旅に出かける。
LAX (Los Angeles International Airport) でレンタカーの予約をしているため、予約してあった夜行バスで Los Angeles に向かうのだ。

バス会社である Glayhound のバス乗り場は海岸沿いの近くにある。
Greyhound バスはアメリカ国内を多く走っているバス会社の一つだ。
ウェブサイトで予約してあったので、バス乗り場のカウンターでチケットを受け取った。
大体の手続きが端末で行われるので、ラクである。
バス発車の時間までスーパーでご飯を買って食べたり、夜景を見たりしながら時間を潰した。

f:id:alog:20150420205338j:plain

日曜日の夜は、ビルもほとんど電気が消えていて、多くのスーパーやレストランが閉まっていた。
日本のような便利さはないが、この方が働く人にとっては健康的な習慣だなと思った。

さて、バスが出発してから一度 San Jose に止まると結構たくさんの人が乗り込んできた。
一つ後ろに座っていた荒木の横に若いネーチャンが乗ってきたのだが、このとき思うように英会話できず彼はとても悔しがっていた。
(後で聞いたのだが、彼女は飲んだ後だったらしかった。)
前の席で会話を聞いていたのだが、荒木に「あなたゲイでしょ〜」と言っていたのがおもしろかった。
とりあえず、Instagram のアカウントの交換は成功したらしかった(後でぼくも教えてもらった)。
荒木はこれを機に英語の勉強を頑張ると言っていた。

翌朝 Los Angeles に着いてから、空港へ向かった。
TOEIC のような英会話をしてなんとか手続きを済ませ、三菱ミラージュに乗り込んだ。
アメリカドライブの旅が始まった。

f:id:alog:20150420205334j:plain

〜BIG AMERICA シリコンバレーと映画の世界を感じるウエスタン・アメリカ編 前編 完〜