サンフランシスコ郊外の森でマイナスイオンを存分に浴びる
San Francisco からおよそ 20km 離れたところに、Muir Woods National Monument (ミュアウッズ国定公園)がある。
樹齢1000年以上の Red Wood が見られる森林公園である。
Yosemite に行きたいとも思っていたのだが、少し距離があるので現地であまり楽しめないと思ったので近場を選んだ。
旅行へ出かける前にバイトの上司に「レッドウッズちょーいいよ〜」と激推しされていたのもここへ足を運ぼうと思った理由の一つだった。
Gray Line という現地のツアー会社があり、ここのウェブサイトで $50 ほどで申し込んだ。
肝心のバス乗り場がわからずに申し込んでしまい、メールで連絡しても全く返事が返ってこないというトラブルがあったのだが、ツアーが出る2時間前(朝7時くらい)にツアーの事務所に直接行くことで解決した。
すごく焦って、最悪あきらめようとも話していた。
事務所の人に iPad に表示したバウチャーを見せたら、何事もなかったかのうチケットを発行してくれ、バスの乗り場はここの向かいだよ、と教えてくれた。
ちなみに、「このツアーを本当に楽しみにしているんです。お返事ください。」と事務所宛に丁寧に書いたメールの返事は返ってきていない。
ツアー会社の事務所は昨日訪れた Fisherman’s Warf の近くにある。
早朝でツアーの時間まで暇なので、人の少ない日曜日の朝の観光地を少し散策した。
そういえばこのカニの看板の前で記念写真を撮っていなかったので撮ることにした。
さて、ツアーのバスに乗り込むと、意外と満員であることが分かった。
2〜3時間のツアーなので、これもまた人気のようだった。
日本のように運転士とガイドが分かれておらず、運転士が終始ガイドを務めていた。
なかなか聞き取りやすい英語だったとは思うのだが、リスニングはそれほど得意な方じゃないので、
「あの辺にヌーディストビーチがあるよ。こんな寒いのに、クレイジーだよね。」
という件くらいしか頭に残っていない。
(ちなみに寒いと言っても San Francisco を含む California は年中温暖で、この時期も肌寒い日がある程度である)
Golden Gate Bridge を渡って、20〜30分くらい経つと、国定公園に着いた。
森林であるせいか、少しひんやりとしている。
ツアーは入場料込みで、運転手にもらったチケットを見せて中に入った。
中はずっとトレイルが続いていて、快適に散策することができる。
少し歩くと、100m以上のセコイアメスギが囲む薄暗いところに着いた。
上を見ても、木のてっぺんがみえないくらい大きい。
長い時間をかけて育まれた森は、映画に出てきそうな世界だ。
うっすらと霧が立ち込めていて、幻想的な雰囲気だ。
前に人が立つと、木の大きさがわかりやすい。
ときどき、ゲームに出てきそうなお洞があった。
単焦点レンズに切り替えると、木漏れ日がこの森を幻想的にしていることがよく分かる。
単焦点レンズは祖父の形見で、絞りも焦点もシャッタースピードも全て手動で調整しなければならない。
うまく撮るのがかなり難しいのだが、きれいに写っているのを確認できたときの喜びもひとしおだ。
レンズに少しヒビが入ってしまっているのだが、このヒビによって光が拡散し、写真がアーティスティックになることを発見した。
例えばこの写真では、緑と青が混ざったような光が、木との後ろから降り注ぎ、CGのような趣きが出たと思う。
設定にいちいち時間をかけてしまったので、もう少し練習したいと思った。
さて、そろそろ一周回って Muir Woods 国定公園の出口付近だ。
ここにはカフェと併設したミュージアムショップもあって、木でできたグッズが売っている。
アメリカの大自然を堪能したわけだが、これは一つのテーマであった「アメリカの大自然を感じる旅」のほんの序章であることをこのときの僕たちはまだ知らない。
Muir Woods 国定公園を出ると、バスは Golden Gate Bridge の San Francisco とは反対側にある Sausalito という町へ向かった。
Sausalito は海沿いのコンパクトな町で、ブティックやギャラリーが立ち並ぶオシャレなスポットだ。
Sausalito と San Francisco の美術館を回るという優雅(?)な午後を送ることになる。