tabi photograph

写真でつづる21歳大学生の旅行記

何もない荒野を走って Arizona の巨大なクレーターを見に行く

f:id:alog:20150420214106j:plain

グランドサークルは、Utah, Arizona, Colorado, New Mexico 州にまたがる国立公園、国定公園、国立モニュメントが集まる一帯だ。
Sedona から北へ 50km ほど車を走らせると、Flagstaff という町がある。
ここに来ると、もう Grand Circle だ。
この旅のメインディッシュとなるコースが始まった。
地球の歩き方に載っているモデルコースを参考に、Grand Circle を反時計回りに回ることにした。
この日は、Holbrook という町を目標に車を走らせることにした。

Sedona でゆっくりした時間を過ごしたあと、Flagstaffへ向かった。

f:id:alog:20150420214103j:plain

このあたりから、雪が積もっているところを走り始めた。
Los Angeles までの夏のような気温とは打って変わり、冬がやってきた。

いつの間にか高度が高くなっているのにも気づいた。
ふと見たときには、高度が 2016m にもなっていた。
これだけ標高が高いと酸素が薄くなっているはずだが、全然そんな感じはなかった(むしろ普段授業を受けている男ばかりの教室の方が酸素濃度が圧倒的に低いと思う)。

もう少し走ると、さらに高度が高くなっていった。
見ていた中でいちばん高かったのは、2119m だ。

f:id:alog:20150420214100j:plain


道路脇に広がる森には雪が積もっているが、道路には全く雪が残っておらず、とても快適な運転をすることができた。

f:id:alog:20150420214057j:plain


少し街になっている Flagstaff を抜け、Holbrook 手前の Meteor Crater へ向かった。
航空写真を見るとよくわかるのだが、Flagstaff を抜けると、荒野に差し掛かる。

f:id:alog:20150420214053p:plain

360度、道路以外何もないところだ。

クレーター付近に着いたので、一度車を停めた。
(こんな荒野にもちゃんと整備の行き届いた休憩所がある。)

f:id:alog:20150420214051j:plain

停めたときは、道路沿いのこの辺にクレーターがあると思って歩いて探したみたが、クレーターっぽいものは見つからなかった。

せいぜい直径 40m くらいのクレーターだと思っていたので、まあ、この辺一帯がクレーターなのだろうと思って、何もないところで

f:id:alog:20150420214048j:plain

一応記念写真を撮った。

f:id:alog:20150420214045j:plain

f:id:alog:20150420214042j:plain


車に戻り地図を調べると、どうやら曲がるところを過ぎてしまっていることに気づいた。
クレーターが大きく写っているせいで、広域地図だとクレーターは “道路沿い” にあるように見えるのだが、実際にはこれは軽く 10km くらいあることに気づいた。

f:id:alog:20150420214036p:plain


元の道を戻り、曲がるべきところで曲がることができた。
何もない荒野に2車線の道路がずっと続いている。
道路沿いにはぽつぽつ看板が建っていた。
看板には、「落ちた隕石の速さは◯◯mile/h」といった豆知識的なものが書いてあって運転には飽きなかった。
こういう工夫が素晴らしい。

しばらく運転すると、小高い丘のようなものとそこにくっつく施設が見えてきた。
ここが目的地のようである。
入場料が少し高かったが、ここに来るために往復の 20km かかっていて何もせず引き返すのも勿体無いし、豆知識の看板で少し楽しみになっていたので入ることにした。
(このときは「たかがクレーターだろう」と、さして期待していなかった。)

街が 50km 以上離れているにもかかわらず、Meteor Crater の施設はとても綺麗で整備が行き届いていることに感心した。
ミュージアムには Subway まで併設してある。
さて、階段を上って外へ出ると、想像以上の大きさのクレーターが目の前に広がった。

 

f:id:alog:20150420214033j:plain

f:id:alog:20150420214030j:plain

f:id:alog:20150420214026j:plain

クレーターの直径は、1.5km ほどもあるらしい。
見たことのないスケールに、目もビックリしているような気さえした。

 

f:id:alog:20150420214023j:plain

f:id:alog:20150420214020j:plain

f:id:alog:20150420214017j:plain

クレーターの穴に向かって下りていったポイントから見たあと、入ってきたところよりも少し高いところにあるビューポインントへ登った。
ここから見ると、ようやく視界全体にクレーターが入るようになり、全体像が見渡せるようになる。

f:id:alog:20150420214013j:plain

クレーターの反対側には、施設とその奥に広がる荒野が見えた。
地平線までバッチリ見える。

f:id:alog:20150420214009j:plain


約5万年前に衝突した直径20〜30mの隕石が落ちて、この周り14〜22kmを何もない荒野に変えたらしい。
5万年前からこの荒野が広がっていることを考えると、とてもすごいものを見ているように感じた。

センターに戻って、少しミュージアムを見学することにした。
ほとんど誰もいないのだが、展示物はしっかりしてて、とても充実している。
このクレーターができた経緯を解説していた。

f:id:alog:20150420214006j:plain

調査する人しか行くことができないクレーターの底を写したパネルがあって記念写真を撮れるようになっていたので、撮っておいた。

f:id:alog:20150420214003j:plain

f:id:alog:20150420213958j:plain

さて、暗くなるといけないのでミュージアムをさっと見たあと、Holbrook へ車を走らせた。
センターを出た直後に、野生なのか放牧しているのか、牛がたくさんいるのに出くわした。

f:id:alog:20150420213955j:plain

暗くなる前には Holbrook に着いた。
通ってきた道路と交差する道路が2本あって、それらの道路沿いに建物が点在する小さな町だ。

motel 6 という、どこの町にもあるチェーンのモーテルに泊まった。
ずっと荒野を走ってきたせいか、一層部屋が綺麗に思えてテンションがあがったので写真を撮った(荒木が)。

f:id:alog:20150420213952j:plain

さて、翌日はモニュメントバレーを目指して 600km 近い運転をする。
この日はゆっくり休んで寝た。