モニュメントバレーの夜明けを楽しむ
旅行の大きな目的地でもあったモニュメントバレーについたぼくらは、Gaulding’s Lodge というロッジに泊まることにした。
モニュメントバレーにそびえ立つメサやビュートが良く見えるロッジだ。
チェックインした日の夜は、星空を撮った。
さて、夕焼け・星空を堪能したのだからぜひ朝焼けも見たいと思い、早起きをした。
朝6時前くらいに起きると、空はすでに赤く染まり始めていた。
車で出かける前に、ロッジ周辺のメサも撮った。
外に出るとひんやりとしたが、日本の真冬ほどの寒さではなく、コートがいるほどの寒さではなかった。
さて、日が昇らんとする空を眺めながら、昨日写真を撮ったポイントに車を走らせた。
車で向かっている途中の景色も素晴らしく、何度か車を止めながら向かった。
途中で見えるビュートが、まるで異世界に来たかのような神々しい雰囲気を醸し出している。
幻想的でもあるし、人の手の形のようにみえるようなアイコニックな表情も持つ。
もう一度死ぬまでにこの光景を見たいと思った。
さて、昨日走ってきた道を引き返し、ここについた。
エクストリームな風景を見ると、エクストリームなことをしたくなる。
アイロンもアイロン台も、シェイヴァーで剃るためのヒゲも剃ってしまっていてなかったが、車の中にパンが積んであった。
映画の主人公になった気分で、今までの人生の中でいちばん爽快なモーニングを楽しんだ(エクストリーム・モーニング)。
(どうしてやはりぼくは絵にならないのだろう)
この先にはずっと道が続いているのだが、
太陽が昇るこの写真向かって左側は一面、雪の中に草が点在する風景が広がっていた。
これも簡単に見れる風景ではないと思う。
車に乗ってロッジに戻ることにした。
寒い中でパンを食べて、お腹を冷やしてしまったからだ。
ちょっと急ぎつつ、それでも朝焼けとビュートが醸し出す絶景に目を奪われながら、ゆっくり
車を走らせた。
このあと、モニュメントバレーの有名なポイントを散策する。
モニュメントバレーの日没と星空を堪能する
長いドライブ旅行を経て、モニュメントバレーが目の前に現れた。
長い年月をかけて岩が削られて残ったのが、奥に見えるメサとビュートだ。
高校の地理で習うらしいのだが、メサは上が平らになっているもの、ビュートは細長くそびえ立つものだ。
グランドキャニオンも大地が削られてできた渓谷だが、これからも何万年もかけて岩が削れていくと、モニュメントバレーと同じようになるらしい。
トーテムポールもここモニュメントバレーにある。
トーテムポールというと文様の施された高い柱をイメージするが、実は岩が削れて細長い状態で残った岩ことをそう呼んでいるらしい。
先住民族を想起させられるが、ぼくはここに来るまで全く知らなかったのだが、実際にこの辺の先住民族人口が多い。
ここ一帯は Navajo Nation (ナバホ・ネイション)と呼ばれ、先住民族による自治国によって管理されているのだ。
映画やポスターで使われる象徴的な場所でもある。
西部劇といえば、この光景を思い出すかもしれない。
ぼくの好きないくつかの作品も、ここでロケされている。
有名なものでいえば Back to the Future III だ。
Back to the Future Part 3 (1/10) Movie CLIP ...
主人公のマーティとドクが 1885 年にタイムスリップした先の舞台だ。
マーティがタイムスリップした直後にインディアンが現れるが、実際に先住民族の方に協力をお願いして撮影したものなのだそうだ。
西部劇のようなシーン・物語がとても気に入っていて、シリーズの中でも一番好きなストーリーだ。
DJ David Guetta の アルバムにも使われている。
これは 9ヶ月ほど前に発表されたトラックだが、今でも象徴的な場所として認知されているわけだ。
この曲を聴くと、ここを颯爽と馬で駆け回るカウボーイの姿が思い浮かぶ。
文化的なスポットなのだ。
旅行記の一番最初に「この風景が見たくて」と写真を載せたが、
まさに同じ風景が目の前に現れたのだった。
雪をかぶっていることだけが唯一違う点ではあるが、冬にしか見られないレアな光景だ。
ときどき車を停めて、撮影をした。
車通りはそれほど多くないのだが、他にも車を停めて写真を撮っている人がいたので、やっぱりすごいスポットなのだと思う。
奥にずっと続く道路が見えるのだが、その方向に向かってまた車を走らせた。
夕日が沈もうとしていたが、宿にはチェックインしていなかった。
写真を撮ったポイントから車で 10 分のところに検討をつけていたロッジがあるのだが、人気で予約していないとまず泊まれないと調べて確認していたからだ。
ここを逃すとさらに車で一時間先のモーテルまで行かなければならない。
写真を見ての通り街灯はおろか反射板もないので、日が沈んで暗くなるまでにはなんとかロッジにチェックインしたかった。
ぼくはどうせ部屋は空いていないだろうと思って諦めて先のモーテルに行くのがいいと思っていたが、荒木が一度フロントで聞いてみようということで行くことにした。
かくして、部屋は満杯どころか 1F か 2F かを選べるくらいには空いていたようだ。
混むシーズンではなかったのがよかったらしい。
ロッジはこんな場所だ。
メサの麓にあって、とても整備が行き届いている。
下の写真の右手に写っているのは、室内プールだ。
(どこにでもプールを作ってしまうのがすごいと思った。)
しかも一泊あたり、$55 と手ごろだ。
車で 5分もかからないところにスーパーとコインランドリーもある便利さだ。
(雪が積もっていなければ徒歩で遠回りをせずに行けるらしい)
中もとても綺麗で、思わずカメラを向けてしまった。
部屋にはテラスもあった。
ここからは星空はもちろんのこと奥にメサやビュートがよく見えた。
この日は晴れていて、星がよく見えたので星空を撮ることにした。
天体撮影中 pic.twitter.com/qDQfeszfmB
— おのせ (@nose004) 2015, 2月 26
気づいたら 2 時間くらい撮影に興じていた。
星空を撮るのは初めてだったので、いろいろ試行錯誤したが、最終的にいまいちピントを合わせられなかった。
帰ってきてから絞りやシャッタースピードのことをもう一度おさらいしたのだが、ISO が足りなかった(これによってシャッタースピードを短くできる)ことと絞らなかったことが原因だと推測した。
ビュートとメサと星空の組み合わせはとても絵になる。
きれいに写真を撮ることができなかったのが悔しかったので、日本に帰ったらじっくり練習することを決心した。
翌朝は早く起きて日の出を見に行くことにした。
念願だったモニュメントバレーの有名なポイントからの撮影ができました。ポスターとかでよく見るやつです。きれいなロッジを含めてここがとても気に入ったので、明日もここに泊まることにしました。明日はインディアンのツアーに参加してきます! pic.twitter.com/csl90ihaWU
— おのせ (@nose004) 2015, 2月 26