tabi photograph

写真でつづる21歳大学生の旅行記

バレー・オブ・ゴッズを走り抜けてモニュメントバレーに向かう

4つの州を跨ぐ男になったあと、今回の旅行の最大の目的の一つであるモニュメントバレーへ向かった。

モニュメントバレーは交通アクセスの手段がなく、車でしかいくことができないため、今回のドライブ旅行で是非訪れたかった場所だ。

Four Corners から車を走らせると、まもなく Valley of Gods - 神々の谷 - と呼ばれる地に入った(実際にある地名だ)。



このあたりから、ビュート(一枚岩が削れて細く立つ岩)が増え、アップダウンが多くなった。

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タフマンのようなビュートも途中で見えた。

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いよいよ、先住民族が崇めた聖地、いや、今でも映画などのテーマとして扱われ、ひとつのカルチャーとして世界中の人を惹きつけるモニュメント・バレーに入るのだ。

映画で見たような(ドラゴンボールでも見たような気がするが)風景に感動して、ここでは車内 BGM としてこの曲を流すことにした。


back to the future - main theme - YouTube

モニュメントバレーをロケ地に使った映画「バックトゥザフューチャー」のBGMだ。
聞きながら読むと、臨場感を味わえるかもしれない。

アップダウンの続く道を1時間ほど走った。

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BGM をかけながら旅行記を書いていると、感動を思い出して心が震えてしまっている。
長いドライブを経て(といってもまだ3日目)ついに目的地を目前にした時の気分は、まさに映画の主人公になったような感じだ。
「冒険心」をくすぐられる旅を二十歳を過ぎて一度はして本当に良かったと思う。

ときどき車を停めて、真っ白に広がる大地を見た。

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また、アップダウンの続く道路を走り続けた。
見たことのない景色の連続に、生まれて初めて、運転しながら開いた口が開きっぱなしになる経験をした。

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坂を登りきったときに目の前に広がる風景が素晴らしい。
とりわけモニュメント・バレーが見えた時の感動は格別だ。

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4つの州を跨ぐ男になる

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前回、化石の森国立公園から Chinle という町を通ってグランドサークルの北側へ車を走らせた。

tabiphotograph.hatenablog.com

今回、Four Corners というアリゾナ、ニューメキシコ、ユタ、コロラドの4州の州境となっているモニュメントに向かって、車を走らせる。

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米国の州は緯度経度に平行な直線で区切られていることが多い。
州境が交差する場所では、4つの州が隣接するポイントが存在することになるのだ。
複雑な地形、歴史に基づいて引かれた日本の県境では、このような境を見ることはできない。
比較的新しい国に見られる特徴とも言えるだろう。

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またまっすぐな道を走らせると、Four Corners に着いた。

グランドサークルで見てきた観光名所は大体、綺麗に整備されていて感心していたのだが、ここは多少例外だった。

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駐車場が舗装されていない…が、まだ一般車で入れるので問題ないのだが、駐車場からモニュメントまでが泥道になっていたのだ。
ぬかるみ対策も、細い板を敷いているだけだ。

さて、泥道の奥へ向かって歩くと、立派なモニュメントが見えた。

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この先にあるポイントが、4州の州境だ。

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こんなモニュメントがあったらもれなく、州境越えをハイペースで
繰り返したくなる。
それから中心のポイントに立ってみたくなる。

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次の写真に写っているのは、左腕をユタ州へ、右腕をアリゾナ州へ、左足をコロラド州へ、右足をニューメキシコ州へ分断された人間だ。

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アメリカならこんなこともできてしまう。

このモニュメントのまわりにある屋根付きの建物の中で、ちらほら売店を開いているところがあった。
そんなに人が来ないのに、採算が合うのか疑問に思った。

用を足そうとトイレにも向かおうとしたのだが、トイレまでの道のりもぬかるんでいた。
(もし急いでいる人がいたとしたら、足元も安定しないし過酷である。)

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板も敷かれていないので、ぬかるみが少ないところを選んで(といっても見分けがつかないのだが)辿り着いた。
排水の設備がなさそうだが、やはり無く、いわゆるぼっとん便所だった。

ちなみにトイレの奥側には、赤茶色の大地が広がっていた。

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さて、30分もしないうちにここを発ち、モニュメントバレーへ向かった。
1時間も走らせないうちに、岩肌がむき出しになっているメサがたくさん見られる地帯に入った。

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モニュメントバレーの手前に広がる一帯、Valley of the Gods −神々の谷− と呼ばれる地帯に入ったのだ。